マンガ愛~Mihoの本棚~

自分が大好きなマンガをひたすら紹介していきます

11作品目:高台家の人々

11作品目は…実写映画化もされました

高台家の人々』(全6巻)

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「ごくせん」や現在連載中の「アシガール」や「デカワンコ」でも有名な森本梢子さんの作品。挙げた作品だけでも、全部実写化…率…高っっ!

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30歳になったばかりの地味なOL、平野木絵。趣味は妄想w。木絵の会社に転勤してきた超イケメンの高台光正。実は光正はテレパス能力の持ち主だった。心が読める光正は、木絵の裏表のない性格と、面白すぎる妄想に惹かれ、付き合い出すことに。そんな2人を見守る光正の妹・茂子と弟・和正も光正と同じくテレパスだった。爆笑必至の不可思議ラブ・コメディ。

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電車でマンガ率が高い私としては、ほんとマスクがないと読めない…笑いすぎて。そしてできれば声を出して笑いたいから、拷問です。木絵の妄想が面白すぎる。ネガティブになった時の妄想列車の走らせ方がとにかくすごい。

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高台家の人々(彼氏の光正、妹・茂子、弟・和正、祖母・アン)が全員テレパスで木絵の妄想を楽しみにしてる…という異常なシチュエーション。確かにこんな楽しい妄想劇場、毎度、頭の中をのぞくのを楽しみにしちゃう気持ちもよく分かる。

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毒っ気がない、ひたすら楽しいマンガなので、元気がない時に読むのもおすすめです。

電車で読むのだけはお気をつけて。

10作品目:きのう何食べた?

10作品目は、食・グルメ漫画では有名どころ…

きのう何食べた?』(既刊13巻 2018/05現在)

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西洋骨董洋菓子店」や「大奥」でも有名な、よしながふみさんの作品。

几帳面な弁護士の筧史朗(通称:シロさん)と人当たりの良い美容師・矢吹賢二(通称:ケンジ)のゲイのカップル2人が、2LDKのアパートで暮らす毎日を、食生活メインに展開するストーリー。1話読み切り。

キャッチフレーズは「2LDK 男2人暮らし 食費 月3万円也」

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ゲイのカップルとは言え、そういった(?)描写は一切ありませんので、苦手な方も安心です笑 几帳面、倹約化、料理上手、公の場ではゲイであることを隠している、シュッとしたイケメン弁護士のシロさん。ゲイであることを一切隠していない、オネエ言葉も使っちゃう、一見ちゃらく見える、おおらかで性格もほんわか系の美容師(ちょっと嫉妬深い)のケンジ。

この、イケメン弁護士と軽いノリの美容師という凸凹ゲイカップルの同棲生活の日常がおいしそうなごはんとともに描かれていきます。

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この日常のごはんというのが、レシピ本としても成り立ってしまうほどの詳細な描写でして。お家ごはんだから、気軽にマネできるものばかりで、わたしもこの本からいくつ料理を作ったかわからないくらい…。シロさんがめんつゆをお料理によく使うのも、好ましい。

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個人的に好きなのが3巻で、「#18 サッポロ一番みそラーメン」と「#24 おかずクレープ おやつクレープ」。

ケンジが一人で家でサッポロ一番みそらーめんを作る時の、自分ならではのトッピングや調味料のこだわりに、わかるー!ってなります。(着信音が「Get Wild」ww)

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おうちクレープはあまりにも美味しそうすぎて、真似しました。ハ、ハイカロリー…

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シロさんが弁護士なので裁判系でちょっとホロリとする回とかもあったり、2人の友達のゲイカップルのお話や、ケンジの美容室のスタッフのお話、シロさんの仲良しの主婦(とその家族)のお話とか、2人の日常とは言え、いろんなストーリーがあって楽しいです。

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現在は、13巻まで。

連載当初は40代前半だった2人もすっかり50代へ。ちゃんと年取ってるところがすごい。

 

 

 

9作品目:阿・吽

9作品目は…さいきんの中ではかなりドハマりしています

阿・吽』(既刊7巻 2018/05現在)


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「サプリ」「&」など、恋愛や仕事に悩む女性の心を繊細に描いてきた、おかざき真理さんの新境地ともいえる仏教マンガ。

天台宗を開いた伝教大師 最澄と、真言密教を日本に広めた弘法大師 空海、日本の仏教界の2大スターの生き様を描く。

物語は奈良から京都へと遷都した平安初期。僧としてエリートコースを進みながら、僧侶の堕落ぶりに失望し、山にこもった最澄。非凡な才能と類まれなる頭脳の持ち主で学問の道に進んでいたものの、学問では自分を満たすことはできない、と家を飛び出した空海。2人の天才は真理を求め、それぞれの道を歩きだす。

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2人がそれぞれの人生を交錯させていたというのは私も知りませんでした。(そもそもそんなに詳しくない)歴史の勉強にもなります。

 

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ちなみに、「阿吽(あうん)」は仏教の呪文(真言)の1つ。悉曇文字(梵字)において、阿は口を開いて最初に出す音、吽は口を閉じて出す最後の音であり、そこから、それぞれ宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされています。

また、宇宙のほかにも、前者を真実や求道心に、後者を智慧や涅槃にたとえる場合もあるそうです。

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タイプの違う2人の天才が本当に魅力的…。

心優しく繊細、しかし内側に秘めた熱い想い、自身が歩むべき道に揺るぎのない最澄

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荒削りで野生の動物のような感性を持ちつつ、自らの命を顧みないほど真理の探究に没頭する空海

なにしろ、空海がかっこよすぎ。好き。

周囲の人も空海の魅力にどんどん飲まれていくのもよく分かります。

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常人には理解できない2人の天才の描写もさることながら、2人を取り巻く周囲の人々からは、人間の愚かさや恐ろしさ、そして儚さを感じ、おかざきさんすごい、の一言です。

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そして、なにより絵の美しさ…!

個人的には、遣唐使として遂に唐に渡った6巻は、美しい描写が多くてすごく好きです。

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これまた個人的な話ですが、昨年初めて高野山に行き、結縁灌頂を受け、奥の院の雰囲気に圧倒されたこともあり、ますます「阿・吽」を読むのが楽しくなりました。

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現在は7巻まで。

遣唐使の任を終えて帰国した最澄を待っていたのは策略入り乱れる朝廷。

一方、長安に残り、密教の深奥部へ突き進む空海もまた巨大な存在にぶち当たる。

(内容紹介文より)

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早く続きが読みたいです!

8作品目:累

8作品目は…実写映画化も決定した

』(既刊13巻 2018/05現在)

 

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松浦だるまさんの作品。

思わず目をそむけたくなるような醜い顔でありながら、卓越した演技力を持つ累(かさね)。醜さ故に過酷な道を歩む累に、美しき大女優の母親が残した一本の口紅。

その口紅は口づけをした相手と顔を入れ替えることができる力を持っていた。

その力は虐げられていた累の人生全てを変えていく。
他人の顔を奪いながら舞台女優として活躍していくも、自分の存在意義の苦悩を抱え苦しむ累。

そして伝説の大女優、母親・淵 透世(ふち すけよ)の謎に包まれた過去とは…。

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醜悪な容姿で世間から受け入れられない主人公ということで暗く重い始まりながらも、口紅の力を手にしてからの先の見えない累の女優人生、周囲の人間模様の複雑さ、母親である淵 透世の謎…と、どんどん引き込まれてしまい、滅入る暇はありません。

累をはじめ、登場人物の心の描き方も繊細。

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松浦だるまさん、これがデビュー作というのも驚きですが、2014年12月には主人公の母親の成り立ちを描いたスピンオフ小説『誘 -いざな-』も出版され、小説家としてもデビューされてます。

天才…

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終始シリアスなストーリーなので、単行本のおまけマンガが結構癒し…

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実写映画化については、見ない事には何とも言えませんが、特殊メイクの傷をつけても累役の芳根京子さんが綺麗すぎる…やっぱり目をそむけたくなるくらいの醜さであってほしい。

youtu.be

 

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先月発売だった最新刊では衝撃な事実も発覚し、おそらくもう次はエンディング…

ラストはどんなことになるのか、楽しみです。

 

 

7作品目:それでも町は廻っている

7作品目は、それ町こと…


それでも町は廻っている』(全16巻)

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石黒正数さんの作品。
東京下町の女子高生、嵐山歩鳥を主人公に、彼女の周りで起きる日常の出来事を中心に描いてゆく日常コメディー。1話完結形式。

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コメディとしておもしろいのはもちろん、時系列シャッフルの妙、伏線探しを始めると、何度読んでも楽しい…!

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単純コメディではなく文字数も比較的多め。

歩鳥が推理小説好きで探偵に憧れているので、ミステリ要素のある話も多々あれば、SFやオカルト、パラレルワールド的世界観、たまにゾクッとするようなホラー話も。

(個人的に好きなのは70話の「大人買い計画」87話の「陰謀は霧の中」111話の「夢幻小説」。世にも奇妙な物語的なやつが好きです。)

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わたし中では「よつばと」のよつばが成長したら歩鳥みたいになるんじゃないかな(なってほしい)と勝手に思ってます。。

個人的に好きなのは歩鳥の妹、ユキコ。

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そして、タッツンが歩鳥に言う悪口のセンスがめちゃツボです。

(ちょうちん失敗、あったかいまんじゅうetc...)

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昨年2月に最終巻が出たときはちょっと悲しかったですが、最終巻のエピローグが素晴らしかったので満足…。

2010年にアニメ化もされてます。

 

 

 

6作品目:よつばと!

6作品目は…14巻発売記念ってことで

よつばと!』(既刊14巻 2018/05現在)

 

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あずまきよひこさんの作品。

2006年、第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。2016年、第20回手塚治虫文化賞マンガ大賞Amazonランキング大賞2016上半期のコミック部門第1位受賞。現在13か国語に翻訳されており、国外23カ国で100万部を突破。

ってすご…今やこんなことになってましたのね。

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作品全体のキャッチコピーが「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」

5歳の女の子「よつば」がとーちゃんをはじめ周囲の人々と繰り広げる

ゆるやかでハートフルな日常コメディ。

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言わずもがなでしょうが、よつばがかわいくてかわいくてねえ。こんな子欲しいよ…

子供の子供らしさが愛おしくて、かわいくて、思わず笑みがこぼれちゃうときありますよね。終始そういう感じ。

淡々と日常が描かれているんだけど、たまに幸せすぎて涙が出ます。

 

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個人的には、最近ですが、ばーちゃんとのエピソードの13巻が好き。

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あとはやっぱり、とーちゃんでしょう!とーちゃんいい!こんな人と結婚したい!

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実は、じめはこの作品、読まずぎらいだったんですよね。

読まずぎらいの本を読んだときに「ものすごい好みだった!」って、なんて嬉しい誤算。

今では、よつば語録やよつばと!語録も使ってしまうほど好きです。

愛してます。

(よく使うのは「気にいりました!」「うますぎ警報発令ー!!」)

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新刊の14巻も最高でした。

東京に来て満員電車に乗ったよつばのこの言葉がわたしは響きましたよ…

 

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ほんとだよ…!ほんとだよ、よつば!

 

5作品目:スプリンター

5作品目は…
スプリンター』(全14巻)


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お〜い!竜馬」や「あずみ」など数々の名作をこの世に生み出し続ける巨匠・小山ゆうさんの80年代の作品。

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日本有数の大コンツェルン・結城グループの後継者候補として、義父・豪太郎のもとで帝王学をしこまれる結城光16歳。あるきっかけで短距離走と出会い、走ることの楽しさに魅了されていく。光の短距離走者(スプリンター)としての成長とスプリンター達の苦悩を描いた異色のスポーツ漫画。

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前半は光を取り巻く人間模様と彼の成長が描かれているのですが、後半からは、どこまでも速さを求めるあまり崩壊していくスプリンター達の精神、神の領域、と精神世界の話になってきて、それがめちゃくちゃ面白い。ランナーズハイの境地や、ちょっとイっちゃってる描写は、初読が子供だったので、怖かった覚えがあります笑

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女子は、小山ゆうさんの作品に対して、絵がちょっと…って方が多いかもなんですが(個人的印象)、ぜひ読んでみてほしい。ハマるとハマるんですよね、小山さんの書くキャラの泣き笑いの顔とか。

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確かこれも『ガラスの仮面』と同じく気づけば家にあったんですよね…

すごいな、母の好み。

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これ読むとちょっと走りたくなります。

運動不足の方とかおすすめかも。(適当)
13巻の表紙がカッコいい、好き!