8作品目:累
8作品目は…実写映画化も決定した
『累』(既刊13巻 2018/05現在)
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松浦だるまさんの作品。
思わず目をそむけたくなるような醜い顔でありながら、卓越した演技力を持つ累(かさね)。醜さ故に過酷な道を歩む累に、美しき大女優の母親が残した一本の口紅。
その口紅は口づけをした相手と顔を入れ替えることができる力を持っていた。
その力は虐げられていた累の人生全てを変えていく。
他人の顔を奪いながら舞台女優として活躍していくも、自分の存在意義の苦悩を抱え苦しむ累。
そして伝説の大女優、母親・淵 透世(ふち すけよ)の謎に包まれた過去とは…。
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醜悪な容姿で世間から受け入れられない主人公ということで暗く重い始まりながらも、口紅の力を手にしてからの先の見えない累の女優人生、周囲の人間模様の複雑さ、母親である淵 透世の謎…と、どんどん引き込まれてしまい、滅入る暇はありません。
累をはじめ、登場人物の心の描き方も繊細。
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松浦だるまさん、これがデビュー作というのも驚きですが、2014年12月には主人公の母親の成り立ちを描いたスピンオフ小説『誘 -いざな-』も出版され、小説家としてもデビューされてます。
天才…
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終始シリアスなストーリーなので、単行本のおまけマンガが結構癒し…
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実写映画化については、見ない事には何とも言えませんが、特殊メイクの傷をつけても累役の芳根京子さんが綺麗すぎる…やっぱり目をそむけたくなるくらいの醜さであってほしい。
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先月発売だった最新刊では衝撃な事実も発覚し、おそらくもう次はエンディング…
ラストはどんなことになるのか、楽しみです。